ラル キャロン
何も無い広間に宙吊りになった少女が一人。目を閉じ微かに震えている。

そこへ、静けさに響き渡る足音とともに、フードを目深に被ったローブの人影が部屋へやってくる。

ローブの人物は少女の足元で立ち止まると、下からゆっくりと舐めるように見上げながら問いかけた。

「ご機嫌いかがかな?キャロン。まぁ、どう見ても良くはないだろうがな。クックック・・・」

数時間、脈動する壁から生えた触手に吊り上げ拘束されている間、それらはこの男の命令で少女を締め上げる以外にも、ヌルヌルした粘液でキャロンの体中を嬲り、着衣の隙間に忍び込んだり敏感な場所を外からジワジワと弄んでいた。

キャロンがキッと睨むまでも無く、男は自分の下らない冗談に笑い出しそれを否定する。
その醜い獣じみた顔がフードから露わになった。

「さて、挨拶はここまでにして本題に入ろうか。…ンン?」